忍者ブログ
来店予約は前日までに0427808263までお電話でお願いします。質問等もすべて電話にて対応させて頂きます。
[42]  [41]  [40]  [39]  [38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



販売時から非常に好調なホンダ・N-ONEですが、そろそろ手頃な価格の中古車が出来てきているので検討されている方も多いようです。ホンダ、初の軽自動車であるN360のレトロな雰囲気を取り入れつつ、現代風にアレンジしたマスクからスポーティでありながら使い勝手が良いと言う事で世代、性別問わず人気のようです。しかし、現在はMT設定が無いので「MTで乗りたい!」と言う方には向かない車種となってしまっています。そこで「N-ONEみたいな感じでスポーティなMT設定のある車種は何?」と聞かれますが、これは残念な事に現行車ではほとんどありません。MT設定自体は各社、営業用のバンタイプや軽トラックには設定されていますが、普通の一般車向けのグレードにはほとんど設定がありません。しかし、新車と言う条件を外すと実は数車種だけ該当車があるのです。今回は3車ご紹介しますが、こちらの3車はスポーティどころか、一歩間違えるとレースカーみたいな車種ですので「ちょっとスポーティな軽自動車。」と言う感じではありません。「N-ONEみたいなハッチバックでMT設定のあるスポーツカー。」と言う車種をご希望の方だけご検討下さい。


1台目はスバル・ヴィヴィオRX-Rです。この車は色々な意味で伝説の車です。何しろ過去にも先にも無い、軽自動車でWRC優勝(A-5クラス)と言うとんでもない車です。660ccと言う小さい排気量でありながら、一時はトヨタ・セリカを上回る順位だったり、自動車雑誌のテストでは182km/hと言う軽自動車どころか、当時の普通車でも限られるような最高速度を記録したり、数々の伝説を残しています。今でもそうですが、昔から軽自動車に搭載されるエンジンは3気筒が主流でした。しかし、スバルは高回転の滑らかさ等に拘り4気筒エンジンを搭載していました。RX-Rは直列4気筒DOHCエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、低回転からでも凄まじい加速を見せてくれます。RX-Rのスーパーチャージャーは作動音が結構大きく、当時のCMでもジェット機の用なサウンドが流れていました。私も「さすがにあの音はCM用に音だけ大きくしてるんだろう。」と思っていたのですが、実車に乗ったらまったく同じ音がして感動したのを覚えています。車好きならかなり魅かれる独特なサウンドです。RX-RはRX-RS1とRX-Rスペシャルと言う2種類の記念モデルとRX-RAと言うモータースポーツ用のベースグレードもあります。RX-RAはエアコン、パワーウインドウ、電動ミラー等が省かれ、専用のエンジンコントロールユニット、1~4速のギア比がクロスした専用ミッション、コイルスプリングのバネレートやショックアブソーバの減衰力等が専用に設定された強化サスペンションとリアに機械式LSDが装備されています。車重もRX-Rよりも20kg軽量化され、まさにレース用のマシンでした。


2台目はスズキ・アルトワークスです。ヴィヴィオRX-Rのライバルとして良く名前が出て来る1台です。ライバルに相応しい性能でRX-Rにまったく劣らない素晴らしい性能を誇ります。ちなみに軽自動車の最大馬力64psの規制の原因は2代目アルトワークス(CL11)だと言われています。国が規制をかけるそのくらいにアルトワークスはパワフルで高性能だったのです。また、当時としては珍しい、内装にピンクを多様したりエアロパーツが標準装備だったりと純正で掟破りな装備が満載だったのです。3代目になるとこちらもラリーで大活躍します。アルトワークスは全日本ラリー選手権Aクラスと全日本ダートトライアル選手権A1クラスで2年連続チャンピオンマシンとなっています。最終型である4代目は軽自動車の規格改正が行われた1998年に登場しました。規格改正によって軽自動車の最大ボディサイズが大きくなったので1番大きいアルトワークスです。この規格改正により、軽自動車のスポーツモデルはアルトワークス以外はすべて姿を消します。唯一残った使命感からなのか、エンジンに可変バルブ機構を、制御システムにドライブ・バイ・ワイヤと言う超高度なシステムを採用し、軽自動車としては究極とも言える高性能化を実現しました。ちなみにドライブ・バイ・ワイヤとは従来の機械式制御に置き換わり、機械と電気を融合させ、スロットルの開度を物理的なケーブルではなく、電線内(電線=ワイヤ)を通る電気信号で制御するシステムのことです。元は航空機の操舵システムであるフライ・バイ・ワイヤの転用です。軽自動車とは思えない高性能車だったのですが、時代には勝てずこの代でアルトワークスは消滅します。アルトワークスはワークスRと言うこれまたレース専用グレードもありました。専用クロスミッションに専用タービン、通常よりコアの多いインタークーラーに大径ラジエターファン、鍛造ピストンにハイカムとやはり専用装備だらけです。このマシンがチャンピオンマシンになった原型です。


3台目はダイハツ・ミラTR-XXです。TR-XXは上記2台と比べると若干知名度は低いです。しかし、実は1番最初にデビューしたのはTR-XXなのです。TR-XXが1985年、アルトワークスが1987年、ヴィヴィオRX-Rが1992年に発売されています。ある意味「スポーツ軽自動車の先駆け。」と言っても良いモデルで、こちらも純正でエアロパーツが標準装備されたり、ターボが油冷式から水冷式に変更されたりとどんどん進化して行きます。ちょっと面白いのが、スポーツモデルでありながら1988年に発売されたTR-XXムーンルーフリミテッドでしょうか?TR-XXをベースにパワーウインドウやサンルーフを装備した豪華モデルです。スポーツモデルでサンルーフと言うのは当時ではかなり異色だったと思われます。1990年になるとフルモデルチェンジされた2代目は1991年に「TR-XX・アヴァンツァート」と名前を変更します。名前を改名した1991年にTR-XXは当時無敵を誇っていたアルトワークスの牙城を崩すために全日本ラリーに投入されます。投入された1991年は2~4位に留まりましたが、翌年1992年、見事にAクラスのチャンピオンマシンになります。しかし、これがアルトワークスに火を付けてしまったのか、ワークスRが開発されるキッカケになったのです。1994年になると最終型の3代目にモデルチェンジします。このモデルチェンジでエンジンが直列4気筒エンジンになり、性能が格段に上がったため現在でもとんでもない人気を誇ります。当然ですが、TR-XXにもミラX4RとTR-XXアヴァンツァートX4、TR-XXアヴァンツァートX2と言うレース専用グレードがありました。ミラX4Rは鍛造クランクシャフトおよびフライホイール、専用プログラムのコンピューターを採用。このマシンがアルトワークスからチャンピオンを奪ったマシンのベース車です。TR-XXアヴァンツァートX4はアルミ製鍛造ピストン、燃料ポンプの流量アップ、高熱価スパークプラグにタービンの高回転対応インペラを採用した4WD。TR-XXアヴァンツァートX2は2WD(FF)でした。ちなみに3車共クロスミッションにLSDを装備していました。


こうして見ると、この時代はどのメーカーもモータースポーツが大好きだったのだと思います。今考えればどの車種も軽自動車とは思えないようなスペックに拘りの装備が満載です。ちなみに3車種共、現在から考えるととんでもなく軽量です。1990年以前のモデルで600kg前後、1990~1998年のモデルでも700kg、1998年以降の現行モデル(アルトワークスのみ。)でも720kgと、900kgと超える車種だらけの現在と比べると180~300kg近く軽量です。エンジンの最大は64psと変わらないのに車重だけ増えれば運動性能は落ちます。この3車種が今でも異常な高値で取引きされる理由はここにあるのです。ちなみに3車種共、ショートサーキットやタイトなワインディングでは、最新式の軽自動車どころか2000ccクラスまでのスポーツ車並の速さを見せてくれます。また、当時の販売台数は結構多かったので探すのはそれ程苦労しませんが、程度の良い個体となるととんでもなく難しくなります。「レストアしてでも乗りたい!」と言うくらいの気持ちとそれなりの予算を必要とする車です。また、各車派生モデルは相当数が少ないので探すのはかなり難しいです。もちろん当店でもお探しする事は可能ですが、古い車ですので「いつ、どこが壊れるか解らない。」と言う覚悟と予算がそれなりに必要な車種ですので、それをご理解の上ご相談下さい。もちろん税金等の維持費は普通の軽自動車と一緒です。個人的にはそれなりの予算を払い、覚悟をしてでも乗る価値は充分過ぎるくらいにあると思います!

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
プロフィール
HN:
Revolution下溝店
性別:
非公開
フリーエリア
最新コメント
[12/24 Revolution]
[12/23 NONAME]
[02/01 Revolution]
[02/01 NONAME]
[02/01 NONAME]
ブログ内検索
Revolution下溝店ブログ Produced by Revolution下溝店      Designed by ninja-blog.com
忍者ブログ [PR]